StreamReader
をXmlReader
に変換する .Net 2.0/C#
.NETプログラミングの世界では、XMLファイルを扱うことは一般的な作業であり、特にデータセットを処理する際に重要です。もし、StreamReader
をXmlReader
に変換しようとして壁にぶつかったことがあるなら、あなたは一人ではありません。
このブログ記事では、この変換中に直面した一般的な問題を分解し、効果的に対処する方法を探ります。
問題
.NET DataSetをXMLストリームに変換し、メモリ内でXSL変換を適用し、修正されたXMLを新しいファイルに書き込もうとしているところですが、データが存在しないように見えるStreamReader
からXmlReader
を作成する際に困難が発生します。
あなたの試みたコードの簡単な概要を示します:
BufferedStream stream = new BufferedStream(new MemoryStream());
DataSet ds = new DataSet();
da.Fill(ds);
ds.WriteXml(stream);
StreamReader sr = new StreamReader(stream, true);
stream.Position = 0; // 読み込みのために位置をリセット
XmlReader reader = XmlReader.Create(sr, null); // ここで問題が発生
主な問題は、StreamReader
からデータが認識されずにXmlReader
が作成されることです。
原因の理解
コードで指摘された主な問題点:
- ストリームの位置設定: ストリームの位置をリセットする必要があり、これにより
StreamReader
がストリームの先頭から読み込めるようになります。 - ストリームのクローズ: データの整合性を保つためには、書き込み後にストリームを適切に処理し、クローズまたはフラッシュすることが重要です。
解決策
以下の手順で既存のコードの問題を解決するシンプルなアプローチをご紹介します。
ステップ1: ストリームの位置をリセット
StreamReader
から読み込む前に、BufferedStream
の位置をリセットしてください。これはSeek
メソッドを使用するか、Position
プロパティを直接設定することで実現できます。
ステップ2: XmlReaderを正しく作成する
ストリームが適切に位置を開始地点に設定されていることを確認した後に新しいXmlReader
を作成します。
ステップ3: 動作するコードを実装する
以下は、これらの操作をどのように行うかの実例です:
BufferedStream stream = new BufferedStream(new MemoryStream());
stream.Write(Encoding.ASCII.GetBytes("<xml>foo</xml>"), 0, "<xml>foo</xml>".Length);
stream.Seek(0, SeekOrigin.Begin); // 重要: ストリーム位置をリセット
using (StreamReader sr = new StreamReader(stream))
{
using (XmlReader reader = XmlReader.Create(sr))
{
while (reader.Read())
{
Console.WriteLine(reader.Value);
}
}
}
コードの説明:
- ストリームへの書き込み: ここでは、ストリームにシンプルなXML構造を書き込んでいます。
- 位置のリセット:
Seek(0, SeekOrigin.Begin)
を使用することで、ストリームリーダーが最初から開始するようにしています。 - XmlReaderを使用した読み込み:
XmlReader.Create(sr)
がXMLを読み込み、その内容を出力することができます。
結論
ストリームを適切に処理し、正しい位置にリセットすることによって、.Net 2.0/C#でStreamReader
をXmlReader
に変換する際に遭遇する落とし穴を回避できます。.NETでのXML処理は、ストリーム管理に細心の注意を払うことで簡単に行えるようになります。
これらの変更を実装すれば、XML処理能力に顕著な改善が見られるはずです!